お得な業務スーパーオートミール生活を始めるときに気になるのは・・
これって無農薬?体に悪い?
業務スーパーで扱っているオートミールは、海外から輸入しています。となれば、海外の農家が使用する農薬、安全性の基準はどうなのか気になります。そんな、業務スーパーオートミールの安全性にまつわる・・
輸入しているオートミールは無農薬なのか
体に悪い成分、発がん性の問題はどう?
業務スーパー輸入食品の安全性とは
これらの疑問について分かりやすく見ていきます。
業務スーパーのオートミールが体に悪い理由とは
健康に良いライフスタイルとしてオートミール生活をする方が増えており、コスパのよい業務スーパーのオートミールが注目されています。そんな中、業務スーパーのオートミールは・・
体に悪い やめたほうがいい!
こんなコメントをSNSで見ることがあります。それはなぜなのか?
まず、ネットで目にする情報を集めてみると・・
胃もたれがすごい
風味がダメ 食欲減退
便秘がさらに悪化した
お腹を下す頻度が増えた
こんな体調不良にまつわる不満が多いことが分かります。
体質が合わないという方もいるかもしれませんが、オートミールの調理方法によっても違ってくることがあります。
調理時間に合ったオートミールを選ぶ
オート麦を使用するシリアル食品は、オートミール、ミューズリー、グラノーラという分け方ができますが、さらにオートミールだけでも加工の行程によっていくつかの種類に分けることができます。
蒸して押しつぶしたロールド
ロールドを砕いたクイック
加熱処理を終えたインスタント
基本はこの3つになりますが、お店で見かけるオートミールの多くは堅めのロールドオーツであり、業務スーパーのオートミールも3製品が該当します。
かためのオートミールを食べることは、血糖値を抑える働きをより高めることができます(低GI食品であるため)。
間違ったオートミール選び:消化が悪く胃に負担をかける
オートミールを使用するレシピは、どのタイプが向いているのか説明されていないことが多く、歯ごたえアリ・ナシ、または、生地の混ざり具合(もっちり感)によって最適なタイプが違います。
オートミールの加熱を短くすると歯ごたえが強く残り、長くすると柔らかくなりますが、あまり気にせず硬いまま食べていると・・
消化が悪い食品を食べ続けると・・
お腹の中にガスが溜まってぽっこり感が気になる
胃や腸の負担が増えてしまい便秘が悪化、もしくは逆にお腹を下す方もいます。このような体調不良を体験してしまうと「オートミールは体に悪い」との判断になります。
調理に適さないタイプ、水分量のズレが胃に負担をかける
堅めのオートミールを使用して食感を残した食べ方:米化レシピにするとき、水分量が少ない、または加熱不足によって胃や腸に負担をかけていることもあるかもしれません。
業務スーパーで売っているオートミールは生で食べるには向いていません。加熱処理を終えたタイプ:インスタントオーツではないので、多少でも熱を加えるべきです。
体に悪いオートミールの食べ方:摂取量に気をつける
体に悪いオートミールの食べ方は、量も関係します。1食あたりに使用するオートミールの分量は、最大でも・・
便秘など気になる症状を回避するには、オートミールの摂取を抑えて負担を軽減することを優先します。ここがズレたままだと栄養成分の吸収も悪くなってしまい、さらなる体調不良の要因を作ってしまうことになります。
オートミールレシピの多くは「一食分 = 30グラム」を基準としています。これくらいが適量であり、50グラムになると胃がパンパンになるのが分かります。
オートミールの安全性:無農薬の記載はあるか?
オートミールは体重のコントロール、体質の改善など良い面ばかりが注目され、デメリットについての情報はなかなか見る機会がありません。そこで、安全性にまつわる・・
無農薬なので安心・安全なのか?
発がん性のある農薬は使われているか?
これに関して見ていきます。
まず、業務スーパー オートミールの袋を細かくチェックしていくと・・
不良品があったときの連絡先:相談窓口が記載されており、業務スーパーの安全性への取り組みにまつわる業務スーパーの公式ページが紹介されています。
そこで書かれていることは・・
商品開発事前チェック・現地工場チェック・品質安全検査・商品検証の4つの重点的な取り組み
引用元:安全安心の取り組み|業務スーパー
安全性に向けた詳細を説明しています。そして、さらにパッケージには・・
こんな内容があります。
ここで業務スーパーが伝えたいのは、オートミールの製品の中に「小麦が混入する可能性があります」と言っています。つまり業務スーパーのオートミールは4製品ともに・・
業務スーパーで扱うオートミールは、安全検査が十分に行われていることは示されているのですが、肝心の発がん性、無農薬にまつわる安全性についての記載は見つかりません。
業務スーパーのオートミールの安全性、発がん性 ウワサの理由
海外のオートミールは、輸入する際に農薬・発がん性の物質を含めた規定の検疫をパスする必要があります。業務スーパーのオートミールは・・
それなのに業務スーパーのオートミールの安全性、発がん性についての懸念がネットで出てくるのは、オートミールをはじめ穀物類を生産する農家で使用されている除草剤のニュースが影響しています。
米モンサントの除草剤「ラウンドアップ」が原因でがんになったと主張する男性(49)が同社と親会社の独バイエルに損害賠償を求めた訴訟で、ペンシルベニア州の陪審は、両社に22億5000万ドル(約3300億円)の支払いを命じる評決を下した。
世界で使用率が1位の有名な除草剤を20年にわたって使い続けると、悪性リンパ腫になったと訴える男性が勝訴しました。つまり、「除草剤を使うとガンが発症する」が認められました。
この除草剤「ラウンドアップ」は、安くて効果が抜群なので小麦、水田作物、大豆、雑穀類など広く使われており、日本でも昔から重宝されています。Amazon、楽天、近くのホームセンターでも売っています。
国によっては発がん性の問題からグリホサートの使用が禁止に
この裁判の影響からグリホサートの使用について、オーストリア、フランス、デンマーク、ベトナムなどで使用禁止、あるいは販売禁止されています。
ですが、日本では逆にグリホサートの含有チェック基準が大幅に緩和されました。
除草剤グリホサートの発がん性の分類:根拠の強さとは
WHOの一機関である国際がん研究機関では「発がん性の分類:根拠の強さ」を示す指標があります。このような内容です。
現在のところ、除草剤:ラウンドアップは・・
危険度が2番目のグループに分類されています。
つまり、まだ「人に対する発がん性があるか?」については確実な応えが出ていないとしていますが、5段階の上から2番目という位置なので「安全性は問題なし」とは言えないことが分かります。
厚生労働省の調査:発がん性、遺伝毒性の結果とは
こちらは「食品衛生審議会食品衛生分科会農薬」という厚生労働省の資料:313ページに及ぶ巨大レポートです。ラット、マウスを用いた試験などいくつもの調査結果を踏まえ、最後の結論では・・
グリホサートには発がん性及び遺伝毒性は認められなかったと判断しました
こうあります。
世界中でグリホサートの安全性に「問題がある・または問題は無い」との動きがある中、日本はアメリカと同じく「発がん性の証拠はない」としています。
オートミールに使用された除草剤の発がん性とは
シリアル食品を製造するアメリカの企業にクエーカーがあります。オートミールを探すとき、必ず目にするこのブランドです。
使用される頻度の高いグリホサートは、オートミールの大手「クエーカー製品の農場でも使用されていた」とされており・・
クエーカーのオートミール → 発がん性がやばい!
このウワサにより、クエーカー製品の購入を控える方が増えています。
ですが、これはクエーカー製品に限ったことではありません。どこの国でも安く売られている一般的な除草剤なので、業務スーパーが輸入するオートミールも「条件は同じ」だといえます。
食品安全委員会が示したオートミールの安全性:調査結果とは
過去に内閣府の食品安全委員会が示した食品衛生法の「リスク評価」によると・・
「クエーカーオートミール」については、食経験及びヒト試験の安全性に係る部分の内容を審査した結果、適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題はないと判断される
安全性は問題なしという結論を出しています。
体に悪いオートミールではなく 無農薬の製品を買いたい
いつも食卓に並んでいる野菜を調査してみると、グリホサートを使用している農家が作った野菜は簡単に見つかるはずです。なので・・
発がん性のある農薬を使った食品はダメ!
と思っていても、すべて回避するには無理があります。
無農薬の野菜は手間がかかりすぎるので、価格は高くなります。農家は売れないと生活できなくなるので、無農薬の農業を手がけるのはリスクを伴う判断になります。
発がん性のある農薬を使っても大丈夫なのか?
業務スーパーでオートミールを買う理由は、他のスーパーと比較して値段が安いからであるはずです。
一般のスーパーよりもお買い得な価格で提供できるオートミールとなれば・・
発がん性が疑われる農薬を使用している可能性がありますが、日本が決めた残留農薬の基準はクリアしたので輸入できている食品であるといえます。
農林水産省では農薬の毒性について・・
短期間に多量の農薬を摂取した場合と、少量であっても長期間に農薬を摂取した場合を試験する。
残留農薬が人の健康に害を及ぼすことがないように、安全性に関する厳重な審査が実施されています。
引用元:農薬の登録制度|農林水産省
試験により「健康に害を及ぼさない」数値を決めており、この基準は輸入するオートミールも該当します。
発がん性の基準は今後変わってくる可能性がある
IARC(国際がん研究機関)では発がん性物質のメカニズムの解明が続いており、今後も発がん性が疑われる農薬の基準は更新されていくと予想できます。
除草剤の危険度にまつわる基準について・・
研究からの証拠に基づき、ヒトに対し発がん性がある
動物試験で十分な証拠がある
これらの情報、その根拠について厚労省でチェックできます。
危険度ランク2「おそらく発がん性がある」、そしてランク3「発がん性がある可能性がある」は、ニュアンスの違いだけのように感じられますが、ガンになる可能性が「高いか?低いか?」の指標にはなります。
安全性の高い無農薬のオートミールを買いたい
業務スーパーオートミール以外で安全性を考慮したオートミールを探すと、いくつか候補があります。まずこちら「プレミアムオートミール」は、完全無農薬であるため発がん性を心配する必要がない製品です。
化学農薬不使用
化学肥料不使用
遺伝子組み換えなし
ポストハーヴェストフリー
化学薬品使用なし
残留農薬検査結果:未検出
アメリカ農務省が定めるNOP(オーガニックプログラム)公認団体:Oregon Tilth Certified Organicの認証をクリアしています。製品紹介の質問にありますが・・
レビュー 900以上★4.2の高評価です。
無農薬で高品質なタイプですが、2キロの大容量パックなのでコスパはさほど悪くない良いオートミールだといえます。
ここで気になるのは虫の混入についてです。メーカーも「完全オーガニックなので、通常農産物と比べ害虫が発生しやすいことがデメリット」と示しています。ここは農薬なしのメリットとトレードオフになります。
安全性で選ぶ定番オートミール
もう一つは、世界の定番「ボブズレッドミル」のオーガニックでありながらグルテンフリーのオートミールを選びます。ヨーロッパでは定番のメーカーであり品質は最高です。
アマゾンの評価は★4.5、レビューも多く、信頼されている食品で高評価であることがよく分かります。お高いですが品質が良いので満足度は高くなります。
ちなみに「オーガニック=無農薬」ではありません。「化学肥料なし+できるだけ農薬を使用しない」ならオーガニックであり、このボブズレッドミルの製品も とても品質は高いが「無農薬ではない」が正しいといえます。
無農薬オートミールがなかなか見つからない理由とは
無農薬オートミールがなかなか見つからないのは「表示していない」からです。それは食品を販売するときは・・
「無農薬」「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」の語を表示してはならない
こんなルールがあります。
農薬を一度も使わず収穫したら「無農薬」では?
と思ってしまいますが、実際のところは そう簡単ではありません。
例えば、自分の畑では 今年は一度も農薬を使わなかったとしても・・
3年前に使用した農薬が土壌にある
となりの畑の農薬が風で飛んできた
これらが要因となる可能性があるため、農薬を100%カットすることは困難となります。つまり、微量でも検出されているのに「無農薬」として販売すると 消費者を迷わせるので禁止されています。
化学肥料を減らして「減化学肥料」と表現すると・・
誰の畑と比べて「減」なのか?
このように根拠があいまいなので禁止です。
このあたりを踏まえて、オートミールを探すときは品質についての高評価レビューを参考にして 信頼できるメーカーを特定することがポイントになります。
まとめ:体に悪いオートミール 業務スーパー 無農薬
海外のオートミールは安全性が気になります。ですが、海外でも残留農薬の基準値は国際的に決まった数値:Codex(コーデックス)委員会の基準が使用されます。
発がん性や身体に悪い食品・無農薬にこだわると購入できる範囲が大きく制限されます。厚生労働省の安全性の取り組みを参考に食品の素性・安全基準をよく知ることが大事になります。